電気系専攻の沿革

京都帝国大学創立の翌年(1898年/明治31年)6月に電気工学科が創立され、同年9月に授業を開始した。その後、1954年(昭和29年)に電子工学科が、1961年(昭和36年)に電気工学第二学科がそれぞれ発足し、1970年(昭和45年)の情報工学科の新設のあと、1971年(昭和46年)に電気工学、電子工学、電気工学第二の3学科の枠組みの中で改組を行った。その後、四半世紀を経た頃に始まった大学院重点化への流れの中で、1995年(平成7年)度に電気系学科は電気工学専攻、電子物性工学専攻、電子通信工学専攻の3専攻の大学院組織に再編成され、教官も大学院に所属することになった。学部教育に対しては、従来の3学科を単一の電気電子工学科として統合して、3専攻及び関連する部局等の教官が、総合的に電気電子工学全般にわたる基礎と専門の教育を行うことになった。さらに、1998年(平成10年)度には、電子通信工学専攻の大部分の講座が、新しく発足した情報学研究科に移行した。それにともなって、2003年(平成15年)より、電子物性工学専攻を電子工学専攻に名称変更した。

その後、工学研究科においては、実質的に電気工学専攻と電子工学専攻の2専攻が一体となった系運営を行い、それぞれの専攻において専任および基幹の4講座から成る大講座制を採用し、各講座の中に1~3の研究分野を配置する体制を築いてきた。

そして2026年度(令和8年度)、電気工学専攻および電子工学専攻は、その長年にわたる連携と融合の実績を基盤として統合され、新たに電気電子デジタル理工学専攻として発足した。これは、電気電子工学の伝統的学理を継承しつつ、デジタル技術の進展と社会構造の変化に対応した教育研究体制へと発展させるものであり、材料・デバイスからシステム・情報技術に至るまでを統合的に扱う新たな専攻体制への移行である。

また、電気系に密接に関連する部局および施設として、以下のものがある。

年表

1954年(昭和29年) 電子工学科発足
1961年(昭和36年) 電気工学第二学科発足
1970年(昭和45年) 情報工学科新設
1971年(昭和46年) 電気工学、電子工学、電気工学第二の3学科改組
1978年(昭和53年) 工学研究科附属イオン工学実験施設設立
1995年(平成7年) 大学院重点化による電気工学専攻、電子物性工学専攻、電子通信工学専攻の3専攻再編成
1996年(平成8年) ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー設立
1998年(平成10年) 電子通信工学専攻の講座が情報学研究科に移行
2003年(平成15年) 電子物性工学専攻を電子工学専攻に名称変更、桂キャンパスへ移転
2004年(平成16年) 生存圏研究所発足
2007年(平成19年) 光・電子理工学教育研究センターへ改組
2025年(令和7年) 光量子センシング教育研究センター設立
2026年(令和8年) 電気電子デジタル理工学専攻発足